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ばっきゃ味噌

(みそ)

春の訪れを告げる味

「ばっきゃ」とは、方言で「ふきのとう」を指します。ばっきゃ味噌は、春を感じられる宮城県の郷土料理で、ふきのとうの香りと苦味を楽しむ練り味噌です。ふきのとうをみじん切りにし、味噌、砂糖、みりんなどを加えて炒める料理で、地域によってレシピは若干異なりますが、ご飯が進む料理です。旬は4月です。

主な使用食材:ふきのとう、味噌

ふきのとうの味噌

江戸時代には「味噌を用いず木葉、草根を食えばその毒にあたる」という教えが広まり、木の葉や草の根を食べる際には味噌が使われるようになりました。これが次第に生味噌から練り味噌に発展し、季節ごとの食材を用いた練り味噌が今に伝わっています。

「ばっけみそ」は、この練り味噌の一つです。ふきのとうは春を告げる山菜で、冬の間の体毒を排出するとして好まれます。花が咲く前のやわらかい蕾を摘み取って使用します。

ふきのとう

ふきのとうは天ぷらやおひたし、和え物などで調理されます。春先にふきのとうが出てくると各家庭で作られ、1年分を作って冷凍保存し、年中食卓に上がります。

栄養価としては、カリウムが多く含まれ、塩分を排出しむくみを軽減させるほか、血圧を下げる効果があります。また、苦味成分のアルカノイドとケンフェールは肝機能を強化し、新陳代謝を促進し、発ガン物質を抑制する効果があるとされています。

作り方

ふきのとうをきれいに洗い、水にさらしてアク抜きします。
ふきのとうをゆでて刻み、くるみや味噌と合わせます。
出来上がったものは瓶詰などの保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。

食べ方
温かいご飯の上にのせたり、おにぎりの具にしたり、お弁当のご飯に添えたりします。
焼いた肉や魚、豆腐に添えたりすることもあります。
クラッカーに乗せて食べても美味しいです。

Information

名称
ばっきゃ味噌
(みそ)

北上・江刺

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