ふきのとうの味噌
江戸時代には「味噌を用いず木葉、草根を食えばその毒にあたる」という教えが広まり、木の葉や草の根を食べる際には味噌が使われるようになりました。これが次第に生味噌から練り味噌に発展し、季節ごとの食材を用いた練り味噌が今に伝わっています。
「ばっけみそ」は、この練り味噌の一つです。ふきのとうは春を告げる山菜で、冬の間の体毒を排出するとして好まれます。花が咲く前のやわらかい蕾を摘み取って使用します。
ふきのとう
ふきのとうは天ぷらやおひたし、和え物などで調理されます。春先にふきのとうが出てくると各家庭で作られ、1年分を作って冷凍保存し、年中食卓に上がります。
栄養価としては、カリウムが多く含まれ、塩分を排出しむくみを軽減させるほか、血圧を下げる効果があります。また、苦味成分のアルカノイドとケンフェールは肝機能を強化し、新陳代謝を促進し、発ガン物質を抑制する効果があるとされています。
作り方
ふきのとうをきれいに洗い、水にさらしてアク抜きします。
ふきのとうをゆでて刻み、くるみや味噌と合わせます。
出来上がったものは瓶詰などの保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
食べ方
温かいご飯の上にのせたり、おにぎりの具にしたり、お弁当のご飯に添えたりします。
焼いた肉や魚、豆腐に添えたりすることもあります。
クラッカーに乗せて食べても美味しいです。