「しとねもの」文化
岩手県の県央地域は、北上川流域で平坦な土地が多く、古くから水田地帯が開けていました。しかし、寒さが厳しく冷害で米が取れない年もあったため、大麦、小麦、そばの生産も行われていました。このため、米粉、小麦粉、そば粉などを活用する料理が多く、「しとねもの」文化が発達しました。ひっつみは、その代表的な料理の一つであり、米が不作な年に主食の代わりとして多く食べられました。
作り方
小麦粉を水でこねて、耳たぶくらいの固さになるまでよくこねます。
生地を薄く伸ばし、手でちぎって一口大にします。
鍋にだし汁、野菜、きのこなどを入れ、煮込みます。
ちぎった生地を鍋に入れ、煮えたら完成です。
ひっつみは、醤油ベースのだし汁で食べることが一般的です。お好みで七味唐辛子や柚子胡椒などを加えても美味しくいただけます。