かつての農家へタイムスリップ体験
園内には魅力的なスポットがたくさんあります。
旧菊池家住宅
遠野最古の曲り家で、江戸中期の貴重な遺構として重要文化財に指定されています。
佐々木喜善記念館
遠野物語の語り手で民話蒐集家だった佐々木喜善にまつわる記念館です。
御蚕神堂
1,000体のオシラサマを展示している土蔵造の建物で、オシラサマは養蚕や農業、馬の神様として信仰されています。訪れた際には、願いを書いて着布することもできます。
工芸館
民芸・木工品の製作実演が楽しめる施設です。
養蚕文化の継承と裂織の体験
伝承園では、養蚕文化を大切にし、毎年6月と7月に養蚕体験を行っています。また、農薬を使わずに育てた桑の葉で作った桑茶も楽しめます。さらに、裂織でコースターを作るなど、遠野の伝統的な技術と文化に触れることができます。
藍染めで魅せる独自の染色技術
伝承園では、藍染めの体験も楽しむことができます。布をしぼったり、様々な模様をつけて染めることができます。特に、7月から8月には生の藍を使った生葉藍染めも体験できます。その美しい色合いと緻密な模様に魅了されることでしょう。
施設概要
旧菊池家住宅(菊池家曲り家)
佐々木喜善記念館
御蚕神堂 - 養蚕の神「オシラサマ」1000体を安置
染工房
工芸館
板倉
お食事処(食堂)
売店
旧菊池家住宅
旧菊池家住宅は、18世紀中頃に遠野市小友町に建てられた菊池氏所有の曲り家で、1976年に国の重要文化財に指定されました。1977年に遠野市が公有化し、1978年に伝承園内に移築されました。往時の農家の調度品、民具を展示しています。
民話と伝説の里・遠野で自然と共に生きた人々の暮らしを垣間見る
伝承園では、馬産地であった地域特有の住居「曲り家」をはじめ、水車、昔話、神様、しきたり、郷土料理など、この地の人々の暮らしを後世に伝えています。
オシラサマの信仰
オシラサマは、日本の東北地方で信仰されている家の神で、蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして「お知らせ」の神さまとも言われています。ご神体は桑の木の棒に顔を描き、布衣を着せたものです。土蔵造の御蚕神堂で、四面の壁に千体ものオシラサマが飾られている光景は圧巻です。
郷土料理と民芸品
郷土料理を堪能できるお食事処や、民芸品の製作実演を行っている工芸館もあります。曲り家では、繭玉から糸を取る無料体験コーナーも用意されています(4月~11月のみ)。
カッパ捕獲許可証
近隣の「カッパ淵」でカッパを捕獲できるとされており、ここ伝承園で「カッパ捕獲許可証(220円)」を手に入れることができます。許可証の裏面には「捕獲7カ条」が書かれており、カッパ捕獲の際の注意事項が記載されています。淵には釣り竿が置いてあり、キュウリをエサにカッパ釣りに挑戦できます。